自分が手掛けたNFTアートが売れない
NFTアートが売れない原因はなに?
SNSで売れている人をよく見かけるけど、どんな工夫をしているの?
小学生が描いたアートに380万円の価値がつくほどのNFT市場。
コンテンツクリエイターやイラストレーターの方なら、自分の描いたNFTアートも数十万単位で売りたいと思うはず。
結論、NFTアートが売れない主な原因は「そもそもの市場規模が小さい」からです。
具体的には後述でお伝えしますが、世界の0.0025%以下しかNFT市場に注目していません。
一方で、市場規模が小さいと言えど、国内で売れているNFTアートを販売している方を多く見かけますよね。
本記事では、国内で人気のNFTアートはどのようにして売れる工夫をしているのか調査し、購入した時の体験談などを5つの章にまとめて詳しく解説します。
NFTアートが売れない原因についても4つ紹介するので、まずは当てはまっていないか読み進めてください。
本記事で売れるNFTアートにする方法を試して、市場の拡大と同時に波に乗れる準備までしていきましょう。
1.NFTアートが売れない原因4選
NFTアートが売れない原因として考えられるのは下記4つです。
「NFTアートを早く売りたい」という気持ちばかりが先行してしまい、施策無しに販売していたらNFTアートは売れません。
本章で紹介する原因に当てはまっていないか、チェックしながら読み進めてください。
1-1.そもそも市場規模が小さい
前提として、NFTが売りにくいのはマーケットの市場規模の小ささが原因です。
上記画像の通り、世界最大規模のマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」の月間利用者数(UAW)は約20万人。
20万人と聞くと多いように感じるかもしれませんが、国内ユーザーではなく「世界で20万人」しか利用していません。
国連人口基金(UNFPA)の「世界人口白書2023」によると、 2023年の世界人口は80億4500万人と発表されています。
OpenSeaの月間利用者数(20万人)との差は明らかでしょう。(世界の0.0025%以下しか利用していない)
また、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが行った「NFTの動向整理」によると、全体の1割以下しかNFTを購入していないことがわかりました。
さらにNFTの認知度が低いこともわかります。
次の章でNFTアートが売れない原因について詳しく解説しますが、まずは市場規模を理解しておきましょう。
なお、株式会社グローバルインフォメーションの調査によると、2022年〜2027年までの間にGAGR(年平均成長率)で35.0%成長すると予測されています。
NFTはまだまだ発展途上の市場なので、今から売れない原因を追及して市場の成長と共に売れる仕組み作りを構築していきましょう。
1-2.マーケティング不足で認知されていない
どんなにNFTアートが上手くても、あなたの作品が認知されていなければ誰も購入しようとは思いません。
NFTマーケットプレイスに出品しただけでは、売買されることはないでしょう。
現実世界に置き換えるなら、新しいお店をオープンするにあたって告知無しに営業をはじめるのと同じです。
噂によって情報が行き届くことがあるかもしれませんが、宣伝無しには顧客が訪れることはないでしょう。
メディア(ブログ)やSNSなどであなたのNFTアートを宣伝し、認知されるように発信するのが大切です。
1-3.トレンドを抑えていない
トレンドを抑えていないアートは売れにくい傾向にあります。
ファッションと同じように、NFTアートの世界にもトレンドが存在します。
NFTアートのトレンドと参考になる作品を下記に挙げてみました。
NFTアートの主なトレンド | 参考 |
---|---|
ドッド絵 | ・VeryLongAnimals ・CryptoPunks |
可愛い女の子 | ・おにぎりまん ・ykn |
ジェネラティブ (自動生成されたアート) | ・CryptoNinja Partners ・Shinsei Galverse |
動物系 | ・Live Like A Cat ・クリプトベア |
このように人気のNFTアートは、上記のようなトレンドを抑えています。
売れるNFTアートにするなら、トレンド感覚を身につけておくことが大切です。
トレンドは変化するかもしれませんが、まずは上記のトレンドを参考にしてみてください。
1-4.値段が高い【0.001ETH〜0.01ETHが理想】
あなたのNFTアートを「安売りしろ」とは言いませんが、販売初期で0.1ETH(2万8000円)などのように高すぎると売れにくいでしょう。
値段が安い方が手が出しやすいので、買われる傾向にあります。
また、値段が高くても売れるNFTアートには、下記3つの要素があるケースがほとんどです。
- ユーティリティが魅力的かどうか(限定グッズやチケットの配布など)
- 将来価値のあるアートになる可能性が高いのか
- 有名なクリエイターが作成したものなのかどうか
このように、今後伸びるNFTアートなのか未知数なほど、値段が高いと売れないでしょう。
販売初期や売れ悩んでいる方は、0.001ETH(約250円)〜0.01ETH(約2500円)※くらいからスタートするのがおすすめです。(※2023年7月時点)
認知度やファンが増えてきたタイミングで価格をあげていきましょう。
2.売れるNFTアートにする方法4選
下記に売れるNFTアートにする主な方法を5つ挙げました。
記事冒頭で「NFT市場の小ささ」についてお伝えしましたが、それでも国内で人気のNFTは売れています。
人気のクリエイターがどのようにして、NFTアートを販売しているのか、事例なども紹介しつつ解説していきます。
「NFTアートの売れ行きに伸び悩んでいる方」「NFTアートをこれから販売したいと思っている方」はぜひチェックしながら読み進めてください。
NFTの絵を売る方法!6ステップで初心者向けに解説【実演画像16枚あり】
2-1.NFTアートを実際に買ってみる
あなたのNFTアートが売れ悩んでいるのなら、気になるNFTアートを実際に買ってみるのがおすすめです。
なぜなら、購入者目線になることで多くの気づきが得られるためです。
例えば、実際に数名のNFTアートを購入してみると、下記のように特別感のある対応をしてくれるクリエイターの方がいます。
- 特典の付与(購入者限定のヘッダー画像やスマホの壁紙)
- 限定コミュニティへの招待
- ホワイトリスト(新作NFTを購入するため優先券)
このように、実際にNFTアートを購入してみると応援したくなるよう工夫しているクリエイターがいます。
購入者目線になることで多くの気づきが得られるので、一度NFTアートを買ってみるのをおすすめします。
2-2.SNSでGiveaway(ギブアウェイ)企画を行う
Giveawayとは、SNSなどを活用してNFTアートをプレゼントする企画のことを指します。
無料でプレゼントするため利益にはなりませんが、下記のようなメリットが見込めます。
- SNSのフォロワーが増える
- NFTアートの認知拡大につながる
- はじめてNFTを購入する方が参加しやすい
Giveaway最大の魅力は「認知度が向上し、ファン獲得」に繋がる点です。
NFTアート立ち上げ初期であるほど、Giveaway企画を行い認知・ファンの獲得機会を増やしていきましょう。
まずは、他のクリエイターがどのようなGiveaway企画を行っているのか「#giveaway」で検索して参考にしましょう。
2-3.特典を用意する
売れるNFTアートにするなら、購入者限定の特典を用意して次に繋がる施策を準備しましょう。
主な特典を下記に挙げますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 次のNFTの優先購入券(ホワイトリスト)
- 限定コミュニティーへの招待
- 限定イベントへの招待
- 購入者限定のグッズや画像
このように、購入者限定の特典があると購買意欲を刺激できるので、売れやすくなります。
つい購入したくなるような特典を準備して、売れるNFTアートにしていきましょう。
2-4.「集めたい」と思われるようコンセプトを統一する
売れるNFTアートの共通点として、コンセプトが統一されています。
なお、NFTアートにおけるコンセプトは作品全体の方向性や雰囲気です。
コンセプトの統一は、自分だけの世界観を作り上げることができ、それに共感した人から注目が集まります。
例えば、2021年imotoさんによって描かれた「CoolGirlNFT」は、下記をコンセプトにしています。
CoolGirlNFTは「我が道をゆく」をコンセプトにした、クールな女の子をお届けします。100人以上のCoolGirlをリリース予定。人生を楽しむためのコツは周りに左右されないこと。「周りに流されずに自分の人生を生きよう」CoolGirlNFTにはそんなメッセージを込めました。
引用:OpenSea
また、imotoさんは「CoolGirlNFTに込めた想い」をnoteにまとめられています。
このように、コンセプトが統一されていると、どのような作品なのかわかりやすくなります。
さらにimotoさんのように、コンセプトを明確にして、多くの方から共感を得られる工夫をするのも良いでしょう。
NFTアートを作る際は、どのようなコンセプトにするか明確にするのがおすすめです。
3.売れない時に参考にしたいNFTアート
NFTアートが売れずに伸び悩んでいる方に向けて、国内で参考にしたいコレクションを紹介します。
それぞれ国内で爆発的な人気を誇るNFTアートなので、ぜひ参考にしながら読み進めてください。
3-1.CNP(CryptoNinja Partners)
忍者がモチーフのNFTアート「CNP(クリプトニンジャ・パートナーズ)」。
有名インフルエンサーのイケダハヤトさんが手掛け、イラストレーターのRii2さんが作成した国内外問わず人気のNFTアートです。
下記「CryptoNinja」というNFTアートの「パートナーをモチーフ」としたコレクションであり、ジェネラティブNFTです。
CryptoNinjaは「EXILEの関口メンディさんが購入」したことでも話題になったコレクションです。
話題になっていたコレクションだっただけにCNPもまた、爆発的な人気を誇る国内NFTへと成長を遂げています。
また、CNPは下記をコンセプトにしています。
「どのようなコンセプトにし、価値提供するのか」などに、迷っている方はぜひCNPを参考にしてみましょう。
>> CNP(CryptoNinja Partners)の公式サイトを見てみる
3-2.LLAC(Live Like A Cat)
猫がモチーフのNFTアート「LLAC(リブライクアキャット)」。
有名インフルエンサーのしゅうへいさんが手掛け、人気デザイナーの猫森うむ子さんが作成しているNFTアートです。
マーケティングには、前項で紹介したイケダハヤトさんも携わっています。
「猫のように自由気ままに生きてみよう。」をコンセプトにしています。
また、LLACは静岡でNFTアート展を行い、来場者にはアート展限定の「LINE NFT」をプレゼントしています。
NFTアートをきっかけに、将来アート展などを開催したい方はぜひチェックしておきましょう。
>> LLAC(Live Like A Cat)の公式サイトを見てみる
まとめ|売れないNFTアートなら市場規模が拡大する前に今から準備をはじめよう
本記事では、NFTアートが売れない原因や売るための方法について詳しく解説しました。
記事冒頭でもお伝えした通り、市場規模が小さいためNFTアートを売るのはまだまだ簡単なことではありません。
一方で、市場規模が拡大していくのが予想されているほか、国内でも大きな成果を出しているクリエイターがいるのは確かです。
NFTアートが売れずに悩んでいる方は、ここで諦めずに本章で紹介した「売れるNFTアートにする方法5選」を試してみてください。
大きな波が来る前に、売れるNFTアートを作り込んで市場の拡大と共に、あなたのNFTアートを売る準備をしていきましょう。
NFTアートが売れないに関するよくあるQ&A
- NFTアートはオワコンなの?
- NFTアートはオワコンではないです。株式会社グローバルインフォメーションの調査によると、2022年〜2027年までの間にGAGR(年平均成長率)で35.0%成長すると予測されています。これら伸びる市場です。
- 売れるNFTアートの特徴は?
- 下記4つのようなトレンドを抑えられているNFTアートが売れている傾向にあります。
「ドッド絵・可愛い女の子・ジェネラティブ・動物系」など。
- NFTアートが売れた後は?
- 売れたNFTアートの著作権は作成者に帰属し続けます。
- NFTアートを売れば稼げる?
- NFTアートを売れば稼げるでしょう。ただ、売れるNFTにするにはマーケティングをするなどの工夫が必要です。