Webライターは儲からないって本当?
生計を立てるのは無理?
Webライターで稼ぐにはどうしたらいい?
Webライターをやってみたけれど思うように稼げず悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
また、これからWebライターにチャレンジするか迷っている人は「儲からない」「やめとけ」と聞くと不安になりますよね。
筆者もなかなか収入が上がらず「やめたほうがいいのかな」と悩んでいた時期がありました。
Webライター3年目の私の経験に基づいていうと、Webライターが儲かるか儲からないかは、人によります。
なかなか稼げず疲弊して辞めてしまう人もいれば、Webライターの仕事だけで月に何十万円も稼いで生計を立てている人もいます。
つまり、Webライターが儲かる、儲からないのはやり方次第といえるでしょう。
本記事ではWebライターが儲からないといわれる理由や、稼ぐためにやるべきことを紹介します。
記事内ではWebライター経験のある2人の体験談も載せているので、稼げず悩んでいる人の参考になるはずです。
Webライターで思うように稼げず悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。
監修者:中川 悟志【Webライターから経営者】
京都で編集プロダクションを経営。Webライター開始1ヶ月で月10万円を達成し、その後法人1社目を仲間と一緒に起業。SEOブログとSNSを2,500万円で売却した実績がある。現在は独立し、法人を経営。
Webライターから経営者まで経験してきた知見を活かし、Webライターにとって価値ある情報を発信している。
監修者:清水 ひろき【Webライターからディレクター】
2年前に副業Webライターとして活動をスタートさせ、現在はディレクター兼Webライターとしてコンテンツ作りに携わっている。
執筆者:池田 紫乃【職人Webライター】
東京都在住のフリーランスWebライター。5年半金融機関に勤務後、生きやすさを求めてWebライターに転身。転職や金融など人生の転機に役立つ記事を書いている。
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1. Webライターが「儲からない」は人による【やり方次第】
冒頭でも述べたように、Webライターが「儲からない」かどうかは、人によります。
Webライターの報酬は、本人の経験やスキル、専門性などによって大きく変動します。
言い換えれば、Webライターはやり方次第で収入を大きく伸ばすことも十分可能です。
逆に、Webライターで稼ぐために必要なスキルを身につけられていない人は「思ったより儲からないな」と感じて挫折してしまうかもしれません。
稼ぐためにやるべきことを明確にしてスキルアップを続ければ、Webライターだけで生計を立てることも可能です。
そのため「Webライターは儲からない」という噂を鵜呑みにして諦めてしまうのはもったいないと思います。
ディレクターとして100名以上のWebライターを見てきましたが、ちゃんと「儲けている人」は沢山います。
ちゃんとやっている人は、月15~40万円のレンジで安定している人が多い印象ですね。
一方で、全然儲けてなさそうな人がいるのも確かです。
「フリーランス」の時点で弱肉強食の世界での勝負になるので、適性/秀でた才能がないひとは儲けられなくて当然かなと。
「Webライターは儲からない」と騒いでいる人は、結局、向いていなかっただけの人なんじゃないかなと僕は思っています。
2. Webライターが儲からないといわれる4つの理由
Webライターが儲からないといわれる主な理由は以下の4つです。
なぜWebライターが儲からないといわれているのかを知った上で、儲かるためには何をするべきか、対策方法を考えましょう。
本章ではWebライターが儲からないといわれる理由だけでなく、具体的な対策や解決法もお伝えするので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも「儲かる」という感覚や価値観は人によります。
Webライターで月3万円稼げた場合、副業で1〜2万円の収入が欲しい人なら「儲かる仕事だ」と感じるかもしれません。
しかしWebライターで生計を立てたい人にとっては月3万円の収入では足りず「儲からない」と不満を持つでしょう。
「Webライターで〇万円稼ぐ」という具体的な目標を立て、その目標を達成するために必要なスキルは何か、あるいはどのくらいの単価の案件を何本受注すれば目標を達成できるのかを明確にする必要があります。
2-1. 簡単に稼げると思われているから
Webライターの理想と現実のギャップで「儲からない」と感じる人も多くいます。
WebライターはPC1台あればチャレンジできる仕事で、初期投資の必要がほとんどありません。
参入障壁が低いことから、「日本語さえ書ければ大丈夫でしょ?」「誰でも簡単に稼げる」と、甘く考えてしまう人も……。
しかしWebライターには、ライティング以外にも以下のようなスキルが求められます。
- 情報収集(リサーチ)力
- マーケティングスキル
- 営業力
- スケジュール管理能力
- コミュニケーションスキル
これらのスキルはWebライターの仕事を続ける中で徐々に身についていくのも事実です。
しかし稼げるライターを目指すには、積極的にスキルアップする努力は不可欠。
Webライターで思うように稼げず悩んでいる人は、自分が強化すべきスキルを洗い出し、「インプット→アウトプット」を繰り返すことが大切です。
Webライターで成功する秘訣は以下の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
2-2. ライバルが多いから
Webライターは比較的誰でもチャレンジしやすい職業です。
ライバルが多いほど条件のいい案件は競争率が高くなり、受注が難しくなります。
案件に応募しているのになかなか採用されない状況が続くと、収入も上がりません。
その結果、「Webライターって儲からないじゃん」と、稼げないまま挫折してしまう人もいるでしょう。
なかなか受注できず悩んでいる人は、クライアントへ送る提案文や、自分のポートフォリオを見直す必要があるかもしれません。
また、さまざまなプラットフォームに登録し、案件獲得につながる窓口を増やしておくことも大切です。
Webライターの稼ぐためのコツを知りたい人は、本記事の監修『中川 悟志』のKindle本「副業Webライターで月3万円稼ぐ超具体的な手順」をぜひダウンロードしてみてください。(※Kindle準備中)
2-3. 低単価案件で疲弊してしまうから
文字単価1円以下の、いわゆる「低単価案件」に疲弊し、儲からずWebライターをやめてしまう人もいます。
特にクラウドワークス、ランサーズなどのクラウドソーシングサイトでは「文字単価0.1円」など低単価な案件が増えているのが現状です。
この記事の執筆にあたり、クラウドワークスでの文字単価別の案件数(※)を調査してみたところ、以下の結果になりました。
文字単価 | 案件数 |
---|---|
1.0円以下 | 686件 (上記のうち0.5円以下の案件は396件) |
1.5円以上 | 275件 |
文字単価1.0円以下のライティング案件は、1.5円以上の案件数の倍以上でした。
しかも文字単価1.0円以下の案件のうち、6割近くは文字単価0.5円以下となっています。
例えば1記事3,000字の案件を受注し、3時間で執筆を終えた場合、文字単価ごとの報酬額と時給額は以下のようになります。
文字単価 | 受け取る報酬 | 時給(報酬÷3時間) |
---|---|---|
0.5円 | 1,500円 | 500円 |
1.0円 | 3,000円 | 1,000円 |
1.5円 | 4,500円 | 1,500円 |
同じ文字数・執筆時間でも、文字単価次第では最低時給以下になり「割に合わない」としんどくなってしまいますよね。
単価の高い案件に応募するには、クライアントにアピールできる実績が重要です。
「提示できる実績なんて1つもない……」という人は、Googleドキュメントや自分のブログでサンプル記事を作りましょう。
クライアントに営業するときに実績を提示するだけで、より単価の高い案件の受注率がグッとアップするはずです。
はじめは自信のなさから低単価案件を選んでしまい疲弊しがち。僕は初めから1.0円以下の案件を引き受けないように線引きしていました!
「初心者だから」と気負いせずに単価の高い案件に応募すると良いでしょう。
ただ、実績がないとどうしても単価の高い案件を獲得するのが難しいので、ブログなどでサンプル記事を作って応募するのがおすすめ!
Webライターを始めた初月はWordPress上(ブログ)で渾身の1記事を書いて、それをポートフォリオにしていました!
その結果、初月から1.0円の案件を獲得できたので、再現性は高いはずです。ぜひ、試してみてください!
2-4. 稼げる前に挫折してしまう人が多いから
Webライターで高単価案件を受注するには、実績を提示できるかどうかがポイントです。
そのため稼げるようになるには時間がかかる人も多いのが現実です。
未経験でWebライターをはじめて「すぐに何万円も稼ぎたい!」と思っている人は、ギャップを感じて辞めてしまうかもしれません。
Webライターをはじめるときは、最初から稼げると思わず、地道に経験を積む必要があることを理解しておきましょう。
実際、筆者が副業でWebライターを始めた初月の月収は1,375円。
その後1年半の間、3,000~1万円ほどを行き来していました。
会社員を辞めてフリーランスになり、初月の収入は8.5万円。月収20万円を達成したのはフリーランスになって6ヶ月後のことでした。
安定するまでは会社員時代の貯金を切り崩して生活していたのもあり、何度も「やめたい」と挫折しかけたことを覚えています。
3. Webライターで儲かるためにやること8選
Webライターで儲かるためにやるべきことは以下の8つです。
Webライターで稼げるかどうかはやり方次第であり、自分に足りないスキルを自覚し、身につける必要があります。
Webライターの収入が上がらず悩んでいる人は、本章の内容を参考に、これからやるべきことを考えてみましょう。
3-1. 専門性を高める
専門知識のあるWebライターは、クライアントに重宝されやすく、報酬も高くなる傾向があります。
そのため、自分の経験や資格を活かせるジャンルで執筆すると、Webライターとして収入アップが期待できるでしょう。
特に、難易度の高い資格(税理士・弁護士・中小企業診断士・FPなど)を保有している場合は、高単価な案件を受注しやすいです。
「実務経験がなくても好きなジャンルで稼ぎたい!」という人は、その分野に関連する資格を取得するのもいいですね。
Webライターはライバルが多いため、専門性を高めて差別化することが重要です。
3-2. ライティング以外の知識を身につける
「執筆だけでなくWordPressへの入稿までできます」「企画から取材、執筆、入稿まですべてお任せください」
など、ライティング以外の業務まで巻き取れれば、クライアントの負担の軽減になります。
特に以下のスキルを持ったWebライタ-は単価アップを交渉しやすいため、積極的に身につけましょう。
- SEO
- WordPress
- マーケティング
- コーディング
- デザイン
- 図解・画像編集
- 写真撮影
- 取材 など
3-3. 時給を意識して作業する
Webライターは文字単価や記事単価での依頼が一般的です。
そのため、単価が高い案件を獲得できたとしても、時間をかけすぎると時給換算額が低くなってしまいます。
例えば、同じ3,000字の記事を書く場合、以下のようなケースが考えられます。
(1)文字単価1円、執筆に1時間かかる
(2)文字単価2円、執筆に3時間かかる
文字単価 | 1時間で執筆できる文字数 | 時給 | |
---|---|---|---|
(1)の場合 | 1円 | 3,000字 | 3,000円 |
(2)の場合 | 2円 | 1,000字 | 2,000円 |
効率良く稼ぐのであれば、文字単価が高い案件より、時給換算額が高いジャンルを狙った方がいい場合もあるでしょう。
単価の高さだけでなく、時給換算額も意識して案件を選ぶことをおすすめします。
また、普段の執筆時も常に時給を意識し、なるべく効率良く作業できるよう心がけることが大切です。
私は初心者ライターの頃から「Toggl Track」というタイムトラッキングアプリで、クライアントやプロジェクトごとにかかった時間を細かく計測しています。
毎月自分がこなした案件の報酬と作業時間を計算し、月ごとの平均時給を出して比較すると、自分の作業効率が把握できるのでおすすめです。
仮に全体の月収が少なかったとしても、前月より時給換算額を高くできるよう意識していました!
3-4. 実績のあるWebライターに相談するWebライター講座でスキルを磨く
すでにWebライターとして稼いでいる人に、自分の悩みを相談したり、ノウハウを共有してもらうのも良いでしょう。
数々の失敗や挫折を乗り越えたWebライターは、稼ぐために必要なスキルや知識を知っています。
現役で活躍するWebライターの先輩に相談すれば、自分が今とるべき行動のヒントが見えてくるはずです。
Webライターで収入が上がらず悩んでいる人は、先人の知恵に頼るのも1つの手かもしれません。
3-5. 共感力を高める
共感力が高いWebライターは、読者のニーズを汲み取るスキルも高い傾向があります。
多くの人に読まれる記事を執筆するには、読者のニーズが高い情報を、誰もが読みやすい文章で書けるかが重要です。
普段から相手の立場に立って物事を考えてみるなど、共感力を高めるトレーニングをしてみましょう。
読者のニーズを的確に応えられる記事が執筆できれば、Webライターとして高く評価され、単価アップにつながる可能性が高まります。
3-6. 継続してスキルアップする
Webライターとして稼ぐスキルは、一朝一夕に身につくものではありません。
専門性を高めるためにインプットを欠かさない、資格取得に向けて日々勉強するなど、地道な努力が必要です。
「1週間に1冊は本を読む」など、小さなことでもコツコツと行動すれば、稼げるWebライターに近づくはず。
継続したスキルアップが苦でない人は、高収入を実現できる可能性が高いといえます。
3-7. コミュニケーション能力を磨く
Webライターで稼ぐためには、コミュニケーション能力を磨き、クライアントと信頼関係を築くことも重要です。
Webライターが執筆する記事は、「サービスの会員数を増やしたい」「商品を多くの人に知ってほしい」など、何かしらの目的があります。
要望を的確に汲み取り、記事に反映できれば、クライアントの売上・成果に貢献してくれるWebライターとして重宝されるはずです。
コミュニケーション能力を高めることでクライアントの満足度がアップし、高単価案件の受注にもつながるでしょう。
3-8. 自分の強みを理解する
Webライターの収入が思うように上がらず悩んでいる人は、自分の強みを理解しきれていない可能性があります。
企業は「〇〇分野の実務経験者」「〇〇の資格保有者」など、特定の知識や経験のあるWebライターを積極的に採用しているケースも少なくありません。
「この案件は自分のこういうところを活かして貢献できるかもしれない」という視点で、案件を探してみましょう。
自分の経験や知識を言語化してクライアントへアピールできれば、高単価案件を受注するチャンスが増えるはずです。
自分の強みを理解するのに一番手取り早いのは「自分より儲けている先輩に訊く」かなと!
自分自身の強みって自分ではなかなかわからないもので、第三者から見たらすぐわかるものだったりしますね。
「本当に?」って思うような答えがきたとしても、言う通りにしたほうがうまくいくケースが多いように思います。
4. Webライターの報酬形態
「そもそもWebライターってどういう報酬形態なの?」「単価の相場はどのくらい?」と疑問に思っている人もいるでしょう。
Webライターの一般的な報酬形態は、以下の3つです。
どのくらい稼ぎたいか具体的な目標を立てた上で、自分に合う報酬形態はどれか考えてみましょう。
4-1. 文字単価
1文字〇円と決められており、執筆した文字数×文字単価で報酬を計算する方法です。
Webライターの報酬は文字単価で計算されるケースが多く、相場は1文字0.1円から15.0円以上と、ジャンルや案件によって大きく変わります。
例えば、文字単価1円、1記事あたりの文字数が3,000字の場合の報酬は3,000円です。
文字単価計算のメリットは、執筆した文字数が多いほど報酬がアップする点です。
しかし執筆に時間がかかるジャンルほど「割に合わない」と感じる可能性もあります。
文字単価の案件を受注する場合は、事前に所要時間を予想した上で、納得して受けられる単価か慎重に検討しましょう。
4-2. 記事単価
Webライターの報酬は記事単価で計算されることもあります。
文字数にかかわらず記事1本に対して〇〇円と決められており、執筆した記事の本数×記事単価で計算する方法です。
記事単価の相場は、1記事1,000円ほどから数万円になるケースもあり、文字単価同様ジャンルや案件によって大きく変動します。
文字数にこだわらず執筆できるのがメリットですが、記事のボリュームや工数によっては稼ぎにくいと感じるかもしれません。
記事単価で受注する際は、執筆する記事の文字数や執筆フローについてクライアントに確認しておくことが大切です。
4-3. 月給制・時給制
正社員やアルバイト(+業務委託)のWebライターでは、月給制(固定報酬制)・時給制で報酬が支払われることもあります。
雇用形態ごとの報酬相場は以下の通りです。
正社員 | アルバイト・業務委託 | |
---|---|---|
月給制(固定報酬制) | 月20万円~ | 月1万円~ |
時給制 | 時給1,000円~ |
月給制(固定報酬制)の場合、一定の金額が確定して支払われるため、Webライターとしての収入が安定しやすいのがメリットです。
また、時給制の場合は時間をかけた分だけ報酬が支払われるため、スピードより質を重視した記事を納品できるでしょう。
ただし月給制(固定報酬制)・時給制の案件は、文字単価や記事単価よりも数が少ない点がデメリットです。
また、勤務時間が決まっている、出社が必要など、柔軟に作業ができないケースもあります。
「好きな時間に働きたい」「在宅でWebライターをやりたい」と考えている場合は、事前に勤務条件などを確認しておきましょう。
まとめ|Webライターで儲かるかはやり方次第!
Webライターの報酬は本人の経験やスキル、専門性などによって大きく変わるため、儲かるかどうかはやり方次第です。
稼げるWebライターになるには、自分がやるべきことを明確にしてスキルアップを続ける必要があります。
とはいえ、本章で紹介したことをいきなりすべてやるのは難しいので、できることから1つずつチャレンジしていきましょう。
1つ1つの行動は小さくても、地道に継続することで、今後Webライターとして稼ぐための力になるはずです。
私も日々自分がやるべきことを模索し、少しずつ実行していくので、一緒に頑張りましょう!
この記事を読んだあなたが、Webライターで儲かるためにやるべきことを見つけ、行動を起こすきっかけになることを願っています。