Webライターは甘くないと耳にしたり想像していたよりも大変だったりと、不安に思うことありますよね。
「厳しい世界なら辞めてしまおうかなあ」そんな気持ちになるものです。
Webライターはハードル低く事業としてスタートできるので、もしかしたら理想と現実のギャップが主な原因かもしれません。
この記事を作成するのにあたり、職人Webライター、Webライターから経営者になった2人の体験も参考にしています。
あなたがWebライターを始めようか、続けようか判断ができる内容になっているはずです。
今だけ「甘くない」に関する情報収集をやめて、5分ほどお付き合いください。
監修者:中川 悟志【Webライターから経営者】
京都で編集プロダクションを経営。Webライター開始1ヶ月で月10万円を達成し、その後法人1社目を仲間と一緒に起業。SEOブログとSNSを2,500万円で売却した実績がある。現在は独立し、法人を経営。
Webライターから経営者まで経験してきた知見を活かし、Webライターにとって価値ある情報を発信している。
監修者:池田 紫乃【職人Webライター】
東京都在住のフリーランスWebライター。5年半金融機関に勤務後、生きやすさを求めてWebライターに転身。転職や金融など人生の転機に役立つ記事を書いている。
執筆者:清水 ひろき【Webライターからディレクター】
2年前に副業Webライターとして活動をスタートさせ、現在はディレクター兼Webライターとしてコンテンツ作りに携わっている。
オワコンなWebライターになりたくない人へ
「副業Webライターで月3万円稼ぐ
超現実的な手順」がAmazonで公開中
Webライターは甘くないが「努力次第」でどうにでもなる
ドキッとする結論ですが、Webライターは甘くないと言えます。
副業にしても専業にしても「自分が事業」をするため、右も左も分からないことばかりの連続だからです。
一方で、Webライターはセキュリティや言語を覚える必要のある、プラグラミングのように難易度は高くありません。
Webライターに求められるポイントを一度つかめば、文章があまり得意でなくても稼げる仕事です。
正しい知識を身につけて努力を続ければ、十分にやっていける職業なので「甘くないなら、辞めとこうかなあ」と思わずに、まずは挑戦してみてください。
僕も最初のうちは単価が低かったので、甘くないなあと思った覚えがあります。
ただ、開始3ヶ月目に月15万円くらい稼げて、「好きな場所で好きな時間に働いてもらえた15万円だから、会社員の給料15万円より値打ちあるのでは?」と嬉しくなりました!
Webライターとして独立した初月の収入は8万円。会社員時代の3分の1以下の収入になり「やっぱり甘くないな……」と不安な日々でした。
こんな私ですが、トライアンドエラーで独立から半年で月収20万円を達成できたので、皆さんもぜひ一緒に頑張りましょう!
Webライターが甘くないと言われる理由
Webライターが甘くないと言われる理由は、以下の5つです。
- 仕事相手が見つからない
- 自分だけが稼げないと落ち込む
- ディレクターとの相性が悪い
- クライアントの事情で突然仕事がなくなる
- 自由に書けない
どんな職業も甘く簡単なものはないので「Webライターは甘くない」とお伝えするのは、ある意味必然なことかもしれません。
大事なのは甘くない理由を知って、自分に合った行動を取ることです。対策も紹介しながら解説するので、ぜひ参考にして試してみてくださいね。
仕事相手が見つからない
Webライターの主な仕事は文章を書くこと。ですが、文章を納品する相手がいなければ仕事は成り立ちません。
前述したとおり、副業や専業の有無は問わず事業として自分で営業する必要があります。
Webライターは始めやすい仕事なので、一つの案件に多くのライバルが集中しがちです。人気アーティストのチケットが取りにくい状況と似ているかもしれないですね。
また、ライバルの多さだけでなく、クライアント(発注者)からすれば、魅力ある提案文や実績のあるWebライターに依頼したくなるものです。
ここだけの話、クライアントとの「相性」もあります。
Webライターの採用をしたことがあるのでお伝えできるのですが、最後は「人間性」を大切にしています。
反対に、多くの案件に応募できれば相性の良いクライアントに出会える可能性があるので、気になった案件にひたすら応募するのがおすすめです。
まずは1日1件応募することから始めてみてください。
自分だけが稼げないと落ち込む
Webライターを始めてみると「思っていたよりも稼げないなあ」と思うことがあります。筆者をはじめ口コミをみていると、多くのWebライターが稼げずに悩んでいる様子が伺えます。
中には「初月5万円、10万円稼げた」などのWebライターを見かけて、つい比べてしまうこともあるでしょう。
ただ、稼ぐ額の目的は人によって異なるので「自分だけが稼げない」なんて落ち込まなくて大丈夫です。
大事なのは以下のように「いくら稼ぎたいか」を設定すること。
- 副業で1万円くらい稼いで少し高いご飯を食べに行く
- フリーランスになりたいから毎月20万円稼ぎたい
このように具体的に設定すればするほど、周りと比較せずに焦らなくてすみます。目標を決めれば、見合った行動ができるので変に落ち込むこともなくなるはずです。
まずは「自分はいくら稼ぎたいのか」を明確にするところからはじめましょう。
Webライターを始めた時は半年後ぐらいに「副業で月3万くらい稼げればいい」程度に思っていたので、初月は1,375円で着地しました!
同期が稼いで行く姿を横目に、コツコツ継続して4ヶ月目に月10万円稼げるようになりました。皆さんも焦らずに続けていきましょう!
ディレクターとの相性が悪い
Webライターを束ねるディレクターとの相性が悪いときが稀にあります。対面での仕事をしていないものの、人間同士の相性は付きものです。
以下のような理由で「自分には相性が合わないなあ」と感じる場面があり、辛いと思うかもしれません。
- 要求が理不尽
- 言葉遣いが高圧的
- 一方的なコミュニケーション
ただ、Webライターは会社員のような雇用形態ではないので、自分が「好きだなあ」と思える仕事を選ぶ権利を持っています。
相手の性格を変えるのはエスパーでも苦戦するはずなので、少しでも違和感を感じたら別の仕事を探せば良いのです。
反対に、成長を感じられそうなら、継続するのをおすすめします。「気持ちよく仕事ができる相手なのか」をいつも意識するようにしてください。
クライアント(発注者)の事情で突然仕事がなくなる
Webライターをしていると「今月で執筆制作を中断します」のように、突然仕事がなくなるケースがあります。
始めて経験すると驚くかもしれません。さらに、案件に慣れてきたタイミングで知らされると余計にしんどく感じがちです。
防ぎようのない事態なので、自分でどうにかするのは至難の業です。1つだけ対策するなら、クライアントを1社だけに絞らずに、2〜5社程度契約しておくと突然の事態に備えられます。
歴が浅い人であれば2社でも良いので、取引先を見つけられると安心です。
いつも「突然仕事がなくなる」ことを頭の片隅に置いてもらえればと思います。
私もつい最近あるクライアントから「社内の方針変更により、来月から依頼をストップさせていただきます」と突然言われ、事実上の契約終了となってしまいました……!
私は常に5~7社と取引をしているので、このようなことがあっても収入が大きく減ることはないのですが、もしこのクライアントとだけ取引していたら収入がガクンと減ってしまっていたかもしれません。
万が一突然契約が終了になって焦らないためにも、リスクヘッジは大切ですね。
自由に書けない
Webライターは自分の好きなように記事が書けると思うと、いざ始めたときに「思っていたのとは違う」と辛く感じるかもしれません。
案件の多くは、クライアントの商品・サービスを伝えるための記事になります。メディアによっては、レギュレーションなどの細かいルールがあるものです。
ただ、1〜3ヶ月もすれば自然にルールやWebライティングのコツを掴めるので、思っているよりも早く慣れるでしょう。
筆者はWebライティングを全くできませんでしたが、気づいたらクライアントから嬉しいお言葉をもらう機会が増えました。
思うがままに文章が書けなくても、嬉しい言葉をいただいたり自分が書いた記事から商品・サービスが売れたりすると、やりがいを感じられます。
次の章では、Webライター初心者が押さえておきたいポイントを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
甘くないと言われるWebライターで活躍するために意識したい5つのこと
甘くないと言われるWebライターで活躍するための意識は、以下の5つです。
- 得意や強みを見つける
- 営業力(提案力)をつける
- 窓口を増やして巡り合わせを良くする
- テキストコミュニケーションを学ぶ
- スキルアップのための勉強する
「活躍するための意識」と言われると、背筋を伸ばしそうになりますが、そんなことはありません。
どれも一気に努力する必要はないので、コツコツと努力してみてください。読むだけで、甘くないと言われるモヤモヤを晴らせるはずです。
得意や強みを見つける
自分の得意や強みを見つけられると、Webライターをしていくうえで強い武器になります。武器(得意や強み)がなければ、ライバルとの差別化が難しくなりがちです。
武器を手に入れれば、案件探しに困らず高単価で仕事を受注できるWebライターになれるはずです。
しかし「得意や強みなんてないなあ」という人も多いでしょう。ただ、経験や趣味にフォーカスしてみると、強みを見つけるのは簡単です。
例えば、以下のように経験や趣味を挙げてみると、得意ジャンルになり得る可能性があります。
- 転職経験がある→転職の記事
- 旅行が好き→旅行の記事
- 銀行で働いていた→金融の記事
- キャンプが趣味→キャンプの記事
経験や趣味は「実体験をベース」に記事を書けるので、あなたならではの強みをだせます。
経験や趣味を洗い出してみると、得意や強みは見つかるはずです。
筆者は誘いを受けて「ITジャンル」の記事を書いた経験がありますが、案件をこなしつつ書籍で知見を得て行くうちに、得意ジャンルの一つになった経験があります。
どうしても得意・強みが見つけられないときは「学んでいけそうだなあ」「このジャンルに詳しくないりたい」と思うものの知識を身につけると良いでしょう。
営業力(提案力)をつける
Webライターは相手がいてはじめて成り立つ仕事です。営業力(提案力)がないままでは、安定して稼ぐのは難しいでしょう。
営業力と言っても、始めのうちはゴリゴリの営業マンみたいに頑張らなくても大丈夫です。
- 何を伝えたいか?
- どんな価値を提供できるのか?
- どんな人を採用したいと思っているか?
このあたりを具体的にすればするほど、相手に振り向いてもらえる営業ができます。ラブレターを書くようにして、営業すると良いのかもしれません。
残念ながら、一方的な営業(提案)では振り向いてもらえず、テンプレート文を使い回ししている人が多いのも事実です。テンプレートはあくまでも「型」だということを忘れないようにしてください。
僕はライターさんから営業していただくことが多いですが、やっぱり「ちゃんと自分の活動を見てくれてる人」だと嬉しいと感じます!
テンプレの文章を送ってくる人が多く、そのテンプレすら無茶苦茶だったりする中で、
「あなたのメディアの、〇〇記事を読んで、すごく良いと思った」と言ってくださる方は、それだけで好きになります。
その上でポートフォリオ記事が良ければ、試しに書いてもらいたいなってなるかなと!
窓口を増やして巡り合わせを良くする
前述の営業力に加えて、案件を獲得できる窓口を広げると高単価な仕事や相性の良いクライアントに巡り会えます。
例えば、窓口をクラウドワークスだけのように絞ると、どうしても巡り合わせは悪くなりがちです。転職であれば「1つの求人にしか応募せず、たまたま受かり、入社したらブラック企業だった」みたいなオチです。
巡り合わせを良くするためにも、以下3つのサイトに無料で登録だけでもしておきましょう。
筆者は上記のサイトに登録して、2円以上の案件獲得ができ、その後ディレクターとして活動しています。また、X(旧:Twitter)でも案件があるので、積極的に応募してみると良いでしょう。
公開できる実績が2〜3記事程度貯まったら、Googleで「Webライター 募集」と検索して仕事を探すのもおすすめ!
また、執筆時に参考にしたメディアでWebライターを募集していることもあるので、チェックしておくのもおすすめですよ!
テキストコミュニケーションを学ぶ
Webライターの連絡手段は基本的にチャットでのやり取りになるので、テキストコミュニケーションを学びましょう。
対面なら「どういう意味ですか?」「こういう意味です!」みたいに意思疎通がしやすいですが、テキストは目の前に相手がいません。また、返信があまりにも遅いとクライアントは不安になってしまうものです。
相手目線でテキストコミュニケーションできるとお互い気持ちよく仕事ができます。以下の3つだけでも意識してみてください。
- レスポンスはできる限り早くする
- 相手が受け取った時にどう感じるかを意識する
- クローズドクエスチョンを意識する
送信ボタンを押す前に「相手目線のメッセージになっているのか」をいつも意識するようにしてくださいね。
クローズドクエスチョンは相手が答えやすい質問のこと。
一方、オープンクエスチョンは回答者の心理負担になるので注意しましょう。
もし2択で迷う質問なら「A案とB案どちらが良いですか?」とすると相手の心理負担を減らせます。
スキルアップのための勉強する
Webライターは自分が主役となる働き方なので、スキルアップが欠かせません。
少し耳が痛い内容かもしれませんが、クライアントは一定スキルのあるWebライターに仕事を依頼したいと思っています。
一度身につけたスキルは強力な武器になるので、始めのうちからコツコツ努力するとライバルと差をつけられます。
「何を勉強すれば良いのかわからない」という方向けに、以下に勉強方法をいくつかピックアップしてみました。
- 本で文章スキルを磨く
- 新聞や上手い文章の写経をする
- SEOを学ぶ
- 教材を購入してその道のプロから学ぶ
まずは無料でできることを試すだけでも、スキルはグッと上がるはずです。「物足りないなあ」「手っ取り早く学びたい」と思うなら、筆者も利用した「Writing Hacks」で勉強するのがおすすめです。
なお、勉強する際は頭でっかちになりすぎず「適度に」を心がけましょう。イメージとしては案件を受けつつ、勉強するのがおすすめです。
筆者がおすすめする本は「新しい文章力の教室」です。大手ニュースサイト「ナタリー」で実践されている、「ナタリー式トレーニング」が学べる1冊。
ライティングが慣れてきたときに読み返すのもおすすめで「お守り」として作業スペースに置いておくと安心感がありますよ。
なお、とある企業のセミナーに参加した際にお聞きしたのですが、ライティングの教科書として活用している事例もあるそうなので、全Webライター必須の教科書と言えるでしょう。
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の頭文字を取ったもので、特定のキーワードで検索された時に検索結果で、自分のサイトを上位に表示させる技術のこと。
主に検索エンジン経由で見込み客や商品・サービスなどの購買に繋げることが目的とされています。
そのため、Webライターの多くの案件は、クライアントの商品・サービスの購入をはじめ、認知拡大などを目的としており、誘導するための文章を書く必要があります。
なお、SEOに求められる要素として、Google公式より発表されている「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」を読んでおくのがおすすめです。
まとめ|Webライターは甘くないが正しい努力をすれば問題ない
Webライターは理想ほど甘くないかもしれませんが、始めだけだとわたしは思っています。
簡単に始められ、稼げる仕事として人気があるだけに、理想と現実のギャップに苦しんでしまいがちです。
こうして記事を書いている筆者も始めは、苦労したのを覚えています。「思っていたのと違うなあ」と。
ただ、すぐに諦めなくてよかったと今では思います。好きな時間・場所で働けて、思っている以上にやりがいを感じる瞬間があります。
せっかくWebライターという素敵な仕事に出会ったのなら、コツコツ努力してみてくださいね。一緒にがんばりましょう!
Webライター甘くないに関するQ&A
- Webライターにはどんな人が向いている?
- Webライターは「コツコツ努力できる人」や「作文や国語への得意意識のある人」に向いています。その他、以下にまとめたのでぜひ参考にしてみてください。
・物事を深く知ろうとリサーチできる人
・コミュニケーション力が高い人
・論理的思考を持つ人
・読書が好きな人
- Webライターはやめとけ・ひどいと言われるのはなぜ?
- Webライターやめとけ・ひどいと言われるのは以下のような理由が挙げられます。
・低単価案件で疲弊する可能性があるから
・搾取案件があるから
・簡単に稼げるほど簡単ではないから
・収入が安定しないから
特に「文章が書けるから、簡単に稼げる」と思ってWebライターを始めると、理想と現実のギャップに悩まされるでしょう。「きちんとした仕事」だと言うことを念頭に置いておきましょう。
- 未経験からでもWebライターになれる?
- 未経験からでもWebライターになれます。筆者は未経験からWebライターをはじめ、2年目の今ではWebライター兼ディレクターとして活動しています。
- Webライターはどのくらい稼げる?
- どのくらい稼げるかは人によりますが、株式会社AlbaLinkのプレスリリースによると、専業Webライターの平均月収は27,933円、副業Webライターの平均月収は18,846円と報告されています。
- Webライターは何歳まで大丈夫?
- Webライターは何歳でも大丈夫で、特に年齢に決まりはありません。スキルや営業力、コミュニケーションに長けていれば問題ないでしょう。